社長!ご存じですか?Vol.17 「社長、それ全部ひとりで抱えていませんか?」労務トラブルで経営者が眠れなくなる前に

この記事で分かること

・社長が労務問題を抱え込みすぎる理由
・ひとり対応が会社を危なくする場面
・外部に相談すべきタイミング
・社長と会社を守るための実務整理

こんな方におすすめです

・社員の問題で夜眠れないことがある
・管理職からの相談が全部自分に集まっている
・問題社員、休職、退職、ハラスメント対応で疲れている
・「結局、自分が何とかするしかない」と思っている

「社長、最近ちゃんと眠れていますか?」

労務相談を受けていると、
社員さんの話をしているようで、
実は社長ご本人が限界に近い。

そんな場面が、本当にあります。

問題社員。
メンタル不調。
退職代行。
有給消化。
労基署。
SNS投稿。
管理職の疲弊。

毎日のように、
人の問題が起きる。

でも社長は、誰にも弱音を吐けない。

「自分が社長だから」
「社員の前では不安な顔を見せられない」
「こんなことで相談していいのか分からない」

そうやって、
全部ひとりで抱えてしまう。

結論から言うと、
労務トラブルは、
社長ひとりで抱えるほど危険になります。

会社には、労働者が生命・身体などの安全を確保しながら
働けるよう必要な配慮をする義務があるとされています。
厚生労働省の資料でも、労働契約法第5条の
「安全」には心身の健康も含まれると説明されています。

社長が抱え込む会社で起きること

よくあるのが、
社長の頭の中だけで対応している状態です。

「あの社員は前から問題があった」
「管理職も限界だった」
「何度も注意した」
「会社としては配慮したつもりだった」

社長の中には、事情が全部あります。

でも、記録がない。
手順がない。
相談ルートがない。
就業規則と運用がズレている。

こうなると、
いざ揉めたときに説明が難しくなります。

しかも、社長が抱え込む会社では、
管理職も相談しにくくなります。

「社長も大変そうだから」
「また面倒な話を持っていくのは悪い」
「もう自分で何とかします」

そうして、現場が静かに壊れていきます。

保存版:社長の抱え込みチェックリスト

□ 社員トラブルの相談先が社長だけになっている
□ 指導・注意・面談の記録が残っていない
□ 管理職が問題を報告しなくなった
□ 退職者が出るたびに社長が落ち込む
□ 就業規則を見ずに流れで対応している
□ メンタル不調対応を感覚で進めている
□ ハラスメント相談窓口が形だけになっている
□ 労務問題で夜にスマホ検索している
□ 「またか…」が口ぐせになっている
□ 社長自身が休めていない

3つ以上当てはまるなら、
もう社長の根性で何とかする段階ではありません。

会社として、
労務対応の型を作るタイミングです。

対応ポイント整理

  1. 社長の頭の中を記録に出す
    「何となく分かっている」では、会社は守れません。
    注意日、面談内容、本人の反応、次回対応。
    まずは簡単なメモで十分です。
    記録しましょう。
  2. 管理職からの相談ルートを決める
    問題社員、休職、退職、ハラスメント。
    全部を現場判断にしないことです。
    厚生労働省も、ハラスメント防止では方針の明確化、
    相談体制の整備、事実関係の確認、
    再発防止などを事業主が講ずべき措置として示しています。
  3. “感情”と“実務”を分ける
    腹が立つ。
    悲しい。
    裏切られた気がする。
    その感情は自然です。

でも対応は、
退職日、有給、診断書、就業規則、記録、支払い。
実務で分けて整理します。

  1. 管理職を守る仕組みを作る
    厚生労働省の「こころの耳」では、
    管理監督者が部下の「いつもと違う」様子に早く気づくことに加え、
    相談対応、職場組織への対応、職場復帰支援なども
    ラインケアの内容として整理されています。
    管理職任せにしすぎると、管理職自身が疲弊します。
  2. 早めに外へ出す
    労務トラブルは、
    大きくなってから相談すると選択肢が減ります。

「まだ揉めていないけど不安」
「この言い方で注意していいか」
「休職に入る前に整理したい」

この段階で相談する方が、
結果的にコストは下がります。

まとめ

社長。
人の問題は、本当に疲れます。

自分自身も体験しています。
法律だけでは心まで解決できないことがあります。
(社労士事務所でもいろいろあるんですから^^;)

売上の悩みとは違います。
正解が見えない。
感情が絡む。
相手も傷つく。
会社も守らないといけない。

だから、眠れなくなるんです。

でも、社長が全部ひとりで抱える必要はありません。

記録を残す。
手順を決める。
管理職を孤立させない。
早めに相談する。

それは弱さではなく、
会社を守るための経営判断です。

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事業主と社労士のハーフから一言
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人のことで悩むのは、
経営者にとって宿命のようなものかもしれません。

もちろん、
わたくし自身も日々悩みながらです(^-^)

だからこそ、
1ミリでも前進できたなら、
それは本当に素敵なことだと思っています。

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さいごに

問題が起きてから就業規則を見る会社、
実はとても多いです。

でも本当は、
揉める前に見直しておく方が、ずっと会社を守れます。

「うちも似た状況かも…」
と思った経営者の方は、
お気軽にご相談ください。

“問題が大きくなる前”の対応、
結果的にこれが一番コストを減らします。