社長!ご存じですか?Vol.11「退職代行から突然連絡…」社長が絶対にやってはいけない初動対応とは?

この記事で分かること

・退職代行から連絡が来たときの初動対応
・社長が感情的にやってはいけないこと
・本人へ直接連絡してよいか迷う場面
・退職日、有給、貸与物、未払い賃金の整理方法

こんな方におすすめです

・退職代行から突然連絡が来て慌てたことがある
・「本人から言うのが筋だろう」と思ってしまう
・退職時の有給や貸与物返却で揉めたくない
・退職代行への対応ルールが社内にない

「社長、退職代行から電話です」
(最近はFAXが多いみたいです^^;)

この一言、正直かなり腹が立つと思います。

昨日まで普通に働いていた。
何も相談はなかった。
それなのに本人ではなく、知らない業者から退職連絡。

「なぜ本人が言ってこないんだ」
「こっちにも都合がある」
「まず本人と話させてくれ」

そう思うのは自然です。

でも、ここで感情的に動くと危険です。

結論から言うと、
退職代行から連絡が来たとき、
社長が最初にやるべきことは“怒ること”ではなく、
“相手の立場と本人の意思を確認すること”です。

労働者には原則として退職の自由があり、
会社が任意退職を強制的に止めることはできないとされています。
また、期間の定めのない雇用では、
民法上、退職の申入れから2週間経過で
雇用終了となる考え方があります。

絶対にやってはいけない初動

退職代行の連絡を受けた直後、
特に危ないのはこの対応です。

「本人を今すぐ出せ」
「退職は認めない」
「無断欠勤扱いにする」
「損害賠償するぞ」
「親に連絡する」
「家に行く」

社長としては、
筋を通してほしいだけかもしれません。

でも、言い方や動き方によっては、
退職トラブルが一気に大きくなります。

特に、本人がメンタル不調やハラスメントを理由に
退職代行を使っている場合、会社からの直接連絡が
「追い込まれた」と受け止められることもあります。

まずは落ち着いて、
連絡内容を記録します。

保存版:退職代行から連絡が来た時のチェックリスト

□ 連絡日時を記録したか
□ 相手の会社名・担当者名・連絡先を確認したか
□ 弁護士、労働組合、一般業者のどれか確認したか
□ 本人の退職意思を示す書面があるか確認したか
□ 退職希望日を確認したか
□ 有給休暇の申請有無を確認したか
□ 貸与物の返却方法を確認したか
□ 最終給与・退職金・社会保険手続きを整理したか
□ 本人への直接連絡を急いでいないか
□ 社内で窓口を一本化したか

特に大事なのは、
相手が何者かを確認することです。

一般の退職代行業者は、
本人の意思を伝えるだけならまだしも、
退職日や未払い残業代などについて会社と法的な交渉を行うと、
非弁行為の問題が生じる可能性があります。
東京弁護士会も、弁護士等でない者が法律的な問題について
本人を代理して相手方と話すことは
非弁行為に当たると説明しています。

対応ポイント整理

  1. まずは受け取る
    「退職は認めない」と即答しないことです。
    まず内容を受け取り、
    書面やメールで確認します。
  2. 窓口を一本化する
    社長、上司、人事がバラバラに連絡すると混乱します。
    会社側の担当者を決めます。
  3. 本人に直接詰めない
    「なぜ直接会社に言わなかったんだ」と
    電話したくなります。
    でも、本人が直接連絡を拒んでいる場合は、
    状況を見て慎重に対応します。
  4. 有給・給与・貸与物を分けて整理する
    退職の感情と、実務処理を混ぜないことです。
    退職時の賃金や本人に属する金品は、
    請求があった場合、労働基準法上、
    原則7日以内に支払い・返還が必要とされています。
  5. 退職理由を決めつけない
    「最近の若者は非常識だ」
    「逃げたんだ」
    そう言いたくなる気持ちは分かります。

でも、背景には、
上司に言えなかった。
職場に不信感があった。
もう限界だった。
そんな事情があるかもしれません。

ここを見ないと、
また次の退職代行が来ます。

まとめ

退職代行から連絡が来ると、
社長はかなり傷つきます。

「そんな辞め方あるか…」
「一言くらい言ってほしかった」
そう思うのは当然です。

でも初動で感情的になると、
会社の立場が悪くなることがあります。

まずは、
相手の立場を確認する。
本人の意思を書面で確認する。
退職日、有給、貸与物、給与を整理する。
会社側の窓口を一本化する。

この順番です。

そして、落ち着いた後で見るべきなのは、
「なぜ本人は直接言えなかったのか?」です。

そこに、会社の次の改善点が隠れていることがあります。

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事業主と社労士のハーフから一言
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人のことで悩むのは、
経営者にとって宿命のようなものかもしれません。

もちろん、
わたくし自身も日々悩みながらです(^-^)

だからこそ、
1ミリでも前進できたなら、
それは本当に素敵なことだと思っています。

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次回予告

次回は、
【Vol.12「有給全部使います」退職時トラブルで会社が揉める原因とは?】です。

退職日まで出社しない。
有給を全部使う。
引継ぎが終わらない。

社長が一番モヤモヤする退職時の有給問題、
次回整理します。

「うちも似た状況かも…」
と思った経営者の方は、
お気軽にご相談ください。

“問題が大きくなる前”の対応、
結果的にこれが一番コストを減らします。